HSS型HSPは「うつ病」になりやすいの?
こんな疑問に答えます。
結論、HSS型HSPは「うつ」や「うつに似た症状」が出やすいです。
この記事では、
- HSS型HSPが「うつ」になりやすい原因
- HSS型HSP「うつ」にならないための対策
ついて解説しています。
この記事を読むことで、HSS型HSPが「うつ」のような気分の落ち込みを感じやすい原因から、HSS型HSPに適した「うつ」の予防方法までが分かり、自身のメンタルコントロールがしやすくなりますよ。
- 気分に振り回されて物事がうまくいかない
- 気分の落ち込みを感じたときどうしたらいいか分からない
こんなことを感じた経験のある方はぜひ最後まで読んでいってください。
- 新しい経験やスリルを求める
- 飽きっぽく、物事を続けることは苦手
- 好奇心旺盛で行動力がある
- 刺激に敏感で疲れやすい
- 行動は大胆だが、些細なミスを気にする
※HSS型HSPについてさらに詳しく知りたい方は、【保存版】HSS型HSPとは?特徴・悩み・対処法まで解説の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
「うつ」とは何か|原因や症状
「うつ」、いわゆる「うつ病」とは、脳が正常に働かなくなって起こる、気分障害の1つです。
「脳の病気」とも言われています。
はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、
- 精神的・身体的ストレス
- 環境の変化(進学、引越し、結婚、出産など)
- 生まれ持った気質
などの要因が単独、もしくは組み合わさって発症すると考えられています。
厚生労働省の調査結果によると、日本人の約15人に1人がうつ病を経験しているそうです。
また、その男女比は、男性よりも女性の方が1.6倍多いとの結果が出ています。
うつ病になると、さまざまな精神症状や身体症状が現れます。
代表的なうつ病のサイン・症状
- 1日中気分が落ち込んでいる
- やる気がでない
- 物事への興味が湧かない
- 悲観的な思考が増える
- 集中力の低下
- 不安や焦り、イライラを感じる
- 食欲低下
- 睡眠障害(不眠や過眠など)
- 身体がだるい、疲れやすい
- 頭痛や肩こり
こういった症状が2週間以上、ほぼ毎日続くようであれば、「うつ病」の可能性ありです。日常生活への影響も出ている場合は、心療内科や精神科への受診をおすすめします。
HSS型HSPが「うつ」になりやすい原因
HSS型HSPが「うつ」になりやすい原因、それは気質です。
先ほどご紹介したとおり、現在のところ「うつ病」になる正確な原因は分かっていませんが、考えられる1つに「生まれ持った気質(性格)」があります。
具体的には、真面目、凝り性、完璧主義、責任感が強い、頼まれごとを断れないなど、自分自身の許容範囲を超えて頑張り過ぎてしまう傾向を持っている点が特徴です。
そして、HSS型HSPの気質には、その特徴に当てはまるものが多くあります。
1つずつ見ていきいましょう。
原因①刺激に疲れやすいのに刺激を求めてしまう
HSS型HSPは、刺激を求めて行動するのに刺激に敏感で疲れやすい、「刺激を求める繊細さん」です。
この相反する気質は、 精神的ストレス・身体的ストレスの両方を抱えやすいリスクを持っています。
例えば、身体は休みを欲しているのに行動してしまい疲れてしまう。
かといって、逆に何もせずにじっとしていることもストレスになってしまう。
とても複雑で「自分自身のことが分からない」という悩みを持つ人も多いです。
そのため、気づかない間にキャパオーバーを起こしてしまうのかもしれません。
HSS型HSPの性格は「ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるようだ」と表現されることがよくあります。
「行動したいけど、休みたい」「休みたいけど、行動もしたい」といった自己矛盾と戦っているため、エネルギー消費が激しく疲れやすいと言えます。
原因②細かいことが気になる(完璧主義)
HSS型HSPさんは、大胆に行動するくせに、ちょっとしたミスを気にしてしまうところがあります。
また、興味のないことには寛容ですが、興味を持ったものに対してはこだわり出すと止まらなくなるなど、いわゆる完璧主義な一面を持っているのです。
完璧を求めるが故に、
- 自分に否定的になる
- 時間を気にせず作業を続ける
など、知らず知らずの内に自分自身を追い詰めてしまうため、心も身体も疲れやすい性格だと言えるでしょう。
原因③人に頼ることが下手
HSS型HSPは、ついつい人の顔色をうかがってしまうため、人に頼ることが下手です。
さらには、人からの頼みを断ることも苦手なので、負担は増えるばかり。
結果として、精神的・身体的なストレスを多く抱え込むこととなり、やはりこれも「うつ」になりやすい原因と言えるでしょう。
HSS型HSPが「うつ」にならないための対策
HSS型HSPが「うつ」になりやすい気質を持っていることはお分かりいただけたと思います。
とはいえ、「うつ」にはなりたくないですよね。
HSS型HSPさんが「うつ」にならないためにどうしたらいいのか?
原因である気質(性格)は持って生まれたもので、変えることは簡単ではありません。
そんなHSS型HSPさんには、以下の3つが重要になってきます。
- 十分な休養
- 思考のトレーニング
- 思考の整理
対策①しっかり休む
まずは、しっかりと休むことが大切です。
睡眠には肉体の回復はもちろん、自律神経を整え、ストレスへの耐性や回復力を高める効果もあります。
毎日の睡眠時間はもちろん、睡眠の質にも気をつけてみましょう。
また、休日の過ごし方も工夫をして、心も身体もリフレッシュさせてあげてください。
おすすめの過ごし方は↓の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
対策②自己肯定感を上げる
「うつ」になりやすい完璧主義者。
その多くは、他人からの評価を気にし過ぎている=承認欲求が高い人がほとんどです。
そしてこの承認欲求の高さは、自己肯定感の低さに原因があります。
つまり、自己肯定感を育ててあげることが重要。
自己肯定感を高めることで、評価基準が他人ではなく自分になり、目指すものが「自分の中の完璧」=「最善」へとチェンジされます。
そもそも「他人にとっての完璧」は、いわば終わりのないゴール。それを目指すことは不可能に等しいです。目指すべきは、そんな無理難題ではなく、「今の自分にできるベスト(最善)」です!
自己肯定感を高めるには、できたことに目を向ける癖づけトレーニングがおすすめですよ。
やり方は↓の記事で詳しくご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
対策③思考を整理する
- なんとなく心がもやもやする
- やることが多くて気持ちが焦っている
こんな自分に気がついたら、ペンとノートを用意しましょう。
そしてそこに、今考えていること、悩み、アイデア、やらないといけないことなどを書き出してください。
イメージとしては、今のあなたの頭の中身をすべてノートに書き写す感じ。
HSS型HSPさんは色々な情報を頭に入れ、無意識に深く考えたり悩んだりしています。
「心がもやもやする」「気持ちが焦る」というのは、それらを全て頭の中だけで処理しようとして処理が追いついていない証拠。
一度頭の中身を外に出すことで、思考が整理され、心も楽になりますよ。
書き出すことで、思考のバックアップも取れるので、思いついたアイデアなどを後で見返せるというメリットもあります。
まとめ|「うつ」になりやすいことを自覚しよう
人間だれしも生きていれば気分が落ち込むことはあり、それが続くと「うつ」になることは考えられます。
中でもHSS型HSPさんは、無理をしやすかったり、無意識に自分の限界を超えた行動をとってしまう気質の持ち主なのでとくに注意が必要。
あなたがもし、他人からよく「真面目だね」とか「ちゃんと休憩とってね」などと声をかけられるタイプなら警報レベル!今回ご紹介した対策をぜひ実践してください。
まずは、日頃から意識して自分自身と向き合い、「無理をしていないか」「疲れていないか」を確認してあげるようにしましょうね。
このブログでは、他にもHSS型HSPさん向けの記事をご用意しています。
悩みを抱える方のヒントになればと思い書いた記事ばかりですので参考にしてもらえると嬉しいです。