HSS型HSPは「天才肌」って言われるけど本当なの?
こんな疑問に答えます。
筆者自身もHSS型HSPですが、自分のことを「天才」だと思ったことは正直ありません。
自分では気づかないだけで、もしかして天才な部分があるのでしょうか?(そうだったらいいなぁ)
いろいろ調べたり、考えたりした結果、
天才というよりも秀才なのでは?
というのが筆者の見解です。
もちろんHSS型HSPと言っても、人それぞれタイプは異なるので「全員が秀才だ!」なんてことではありません。
あくまでも、潜在能力・素質的な話です。
この記事では、
- 「天才」と「秀才」の違い
- HSS型HSPは「秀才型」の根拠
- 「天才肌」と言われることが多い理由
について解説しています。
今まで「天才肌」と言われることに違和感を感じていた方も、この記事を読めばすっきりできるはず。
ぜひ最後まで読んでいってください。
- 新しい経験やスリルを求める
- 飽きっぽく、物事を続けることは苦手
- 好奇心旺盛で行動力がある
- 刺激に敏感で疲れやすい
- 行動は大胆だが、些細なミスを気にする
※HSS型HSPについてさらに詳しく知りたい方は、【保存版】HSS型HSPとは?特徴・悩み・対処法まで解説の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
「天才」と「秀才」の意味・違い
「天才」「秀才」、みなさんはどのように使い分けていますか?
よく使う言葉ですが、その言葉の意味や違いを説明できるかと聞かれると難しいですよね。
まずは一般的な「天才」「秀才」の定義を確認し、その違いを見比べてみましょう。
天才とは
天才の定義はこちらです。
天才(てんさい)は、天性の才能、生まれつき備わった優れた才能(生まれつき優れた才能を備わった人物)のことである。天才は、人の努力では至らないレベルの才能を秘めた人物を指す。
引用元:Wikipedia
先天的に優れた能力や才能が備わっていることやそういった人を「天才」と呼びます。
- アイザック・ニュートン(自然哲学者)
- アルベルト・アインシュタイン(科学者)
- レオナルド・ダ・ヴィンチ(画家・建築家・数学者・医学者・発明家・音楽家・詩人)
- スティーブン・ホーキング(理論物理学者)
- 北野武(芸人・映画監督・俳優・芸術家)
- 長嶋茂雄(野球選手)
「天才」と称される人の才能や能力は、芸術・科学・スポーツなど、1つの分野に突出して発揮されることが多いです。(ダ・ヴィンチは例外ですが)
あの世界的天才科学者:アインシュタインも、幼少期から物理と数学はずば抜けて良い成績でしたが、歴史や語学などはかなり苦手で、9歳になっても正しい文章を作ることができなかったというエピソードがあります。
また、物事を感覚的に表現したり、理解できてしまうのも天才の特徴の1つでしょう。
例えば、「モナ・リザ」で有名なレオナルド・ダ・ヴィンチは、14歳のころ絵の師匠に弟子入りしましたが、弟子入り当初から驚くほど絵が上手でした。
それを見た絵の師匠はショックのあまり絵を描くのをやめてしまったそうです。
このように、
誰かに教えてもらったり、
特別な学習をしなくても、
高度な「成果」や「結論」へと辿りつけてしまう
これが天才の特徴です。
秀才とは
秀才の定義はこちらです。
秀才(しゅうさい)は、通常の人間より秀でた才能を持っている人物や、他人よりも才能が秀でている人物の呼称である。それは、特に訓練によるものや、周囲からの良い影響によるもの、当人の持っている素質などにより、優れているものとされる。
引用元:Wikipedia
「秀才」も、他人と比べて優れた才能や能力をもっています。
しかし、天才との違いは、その才能や能力が後天的に備わったものだという点です。
「後天的」とは具体的にいうと、勉強や練習といった自分自身の努力や行動、また家庭や学校など環境からの影響をさします。
また、秀才は論理的に思考する人が多く、あらゆる分野で能力を発揮できます。
学業でいえば、すべての科目でバランスよく、平均以上、勉強ができるといったイメージです。
器用なタイプと言えるでしょう。
「天才」と「秀才」の特徴をまとめると以下の通りになります。
- 天才は・・・
-
- 先天的にそなわった優れた能力や才能
- 感覚的に表現・理解できる
- 1つの分野で突出して力が発揮されやすい
- 秀才は・・・
-
- 後天的にそなわった優れた能力や才能(自身の努力や環境に由来する)
- 論理的に表現・理解する
- 広い分野で力が発揮されやすい
つまり、
- 天才は先天的、秀才は後天的
- 天才は感覚的、秀才は論理的
- 天才はスペシャリスト、秀才はオールマイティ
というような違いが、「天才」と「秀才」にはあるのです。
HSS型HSPは天才?いや、秀才タイプ。
「天才」と「秀才」の定義や違いが分かった上で、HSS型HSPは天才肌だと思いますか?
私は、天才というよりは秀才に近いと感じました。
理由は2つあります。
- 才能や能力は後天的である
- 器用なオールマイティ型である
1つずつ見ていきましょう。
理由①才能や能力は後天的
HSS型HSPは物事を深く考えることが好きで、勉強熱心な人が多いです。
そのため、非HSS型HSPと比べて、多くの知識やスキルが身につきやすいことが想像できます。
さらに、幅広い分野に手をのばすため、知識や情報を吸収する力に長け、上達が早い傾向にあります。
こういった能力の高さや理解力の良さは「最初からできる」天才のように見えるかもしれません。
しかし実際のところは、最初からできたわけではなく、勉強や努力をして積み上げていったことの結果なので、後天的だと言えるでしょう。
理由②器用なオールマイティ型
HSS型HSPは好奇心旺盛で勉強熱心ですが、飽きっぽいところがあります。
天才が1つのことに熱中し続けるのに対し、HSS型HSPは、知識やスキルをある程度身につけると、興味の対象がどんどん変わっていきます。
そのため、1つの分野に特化したスペシャリスト型というよりも、幅広い分野をまんべんなく知っているオールマイティ型になる場合が多いでしょう。
これはまさに、マルチ・ポテンシャライトらしい特長ですね。
マルチ・ポテンシャライトとは、「さまざまなことに興味をもち、創造的探求をする人」のことです。
▼こちらで詳しく解説しています
なぜ天才肌と言われるのか?
ではなぜ「HSS型HSPには天才肌が多い」と言われることが多いのでしょうか?
考えられる理由は、以下の2つです。
理由①性格面で共通点が多い
HSS型HSPと天才には、性格や行動に共通点が多いという点が1つ目の理由です。
いくつか例を挙げてみます。
- 興味があることへの集中力がすごい
- 努力することを苦だと思わない
- 1人の時間を大切にする
- クリエイティブなアイデアを出す
これらすべて、HSS型HSPにも天才と呼ばれる人にも当てはまる特長です。
両者とも、興味をもったことへの集中力や熱中度がものすごく高いです。
空想にふけったり、じっくり物事を考えることが好きなため、1人時間がとても大切で、そういった時間からクリエイティブなアイデアを生み出したりします。
理由②「天才」という言葉の使い方
2つ目の理由は、「天才」という言葉の使われ方です。
「天才」という言葉は日常生活でもよく使われますよね。
しかし、先ほど解説したような意味を理解して使っている人は少ないのではないでしょうか?
SNSなどを見ていると、
「すごい」や「すばらしい」を超える褒め言葉として使われていることが多いです。
そういったライトな意味合いでの「天才」であれば「秀才」との違いは余計あいまいになり、「HSS型HSP=天才肌」のような認識となるのも少しうなずけます。
まとめ|HSS型HSPは「秀才」になる天才かもしれない
HSS型HSPは、天才よりも秀才タイプが多いという話でした。
HSS型HSPにもいろんなタイプがいるので、その中にはもちろん天才肌の人もいるでしょう。
ただ、ひとくくりに言う場合は、「天才」よりも「秀才」の方が、言葉がもつ意味合いや特徴的にしっくりくるのでは?というのが筆者の意見です。
とはいえ、「秀才」に対するポテンシャルの高さを見ると、HSS型HSPは「秀才になる天才」なのかもしれないですね!
▼「天才」に近づきたい人にオススメの本
このブログでは、他にもHSS型HSPさん向けの記事をご用意しています。
悩みを抱える方のヒントになればと思い書いた記事ばかりですので参考にしてもらえると嬉しいです。