人づき合いが苦手です。人間関係を少しでも楽にする方法はありますか?
こんな疑問に答えます。
人との関わりって避けたくても避けられるものではないので辛いですよね。
HSPはその気質が原因で人間関係に悩みをかかえる傾向が強いです。
そんなHSPが知っておくべき、人間関係を円滑にする特効薬があります。
それは4つの欲求タイプです。
この記事では、
- 人間関係を楽にするポイント
- 人間関係を楽にする『欲求タイプ診断』
- 『欲求タイプ診断』の活用方法
について解説しています。
この欲求タイプを知っておくと、相手との適切なつき合い方や相手をコントロールする方法が分かって、円滑なコミュニケーションが取りやすくなりますよ。
HSP気質をもつ筆者も、相手との関わり方に迷ったときはこの欲求タイプを意識しています!
人間関係を楽にするには?
HSPに限らずとも、人づき合いに悩みを抱える人は多いと思います。
そもそも、「【HSS型HSP】苦手な人と無理に付き合う←今すぐやめましょう」←こちらの記事でも書いているように、世の中の人みんなと仲良くするなんて不可能なのですから仕方ありません。
それでも、
少しでもスムーズに、
少しでも心おだやかに、
周囲の人たちと関り合えたらいいですよね。
繊細すぎるゆえ人間関係に悩みを抱きやすいHSPであれば、きっとなおのこと。
では、どうしたらそれが可能になるのでしょうか?
私はこの2つが重要だと考えます。
- 自分を知ること
- 相手を知ること
1つずつ解説しましょう。
ポイント①自分のことを知る
人間関係を円滑にする上で、自己理解はとても有効です。
なぜなら、自分の考え方のクセや、自分に合う人・合わない人が分かっていれば、ある程度対策をたてることができるからです。
自分を知る方法は、↓こちらの記事を参考にしてみてください。
ポイント②相手のことを知る
人間関係とは、いわば「人と人との関わり」。
先ほどは「自分を知ることが大切」と伝えましたが、もちろん「相手を知ること」も重要になってきます。
とはいえ、相手のことをすべて理解する必要はありません。
人間の性格は千差万別で、非常に複雑なもの。
それをすべて知る・理解するなんてまず不可能です。
人間関係においては、「何をして喜ぶのか」「何に価値をおいているのか」といった相手がもつ欲求が分かるとコミュニケーションを円滑にとりやすくなります。
そこで役に立つのが、
今回紹介する『欲求タイプ診断』です。
人間関係を楽にする『欲求タイプ診断』
あなたが「人間関係って疲れる!」と感じるのはどんな時ですか?
いろいろあるとは思いますが、相手の対応に納得できなかったり、誠心誠意伝えた言葉が相手にはあまり響いていなかったり。
そんな「他人とのズレやくいちがい」は、ストレスやイライラを感じる原因の1つだと思います。
こういった人間関係のストレス・イライラを少しでも楽できないか?
そこで考えられたのが、欲求タイプです。
『欲求タイプ』とは?
『欲求タイプ』とは、岡田斗司夫氏によって提唱された、人間の欲求特性を定量的に分類する手法です。
判断テストを使って、2つの特性(外向的・内向的、具体的・抽象的)を定量評価します。
岡田斗司夫氏は、この手法によって人を以下の4タイプに分類しました。
グラフの縦軸は、欲求の方向を表します。
自分(=内向的)か、他者(=外向的)かです。
グラフの横軸は、欲求の認識を表します。
抽象的(感情的)か具体的(合理的・客観的)かです。
この診断によって、その人の「価値観」や「何をして喜ぶのか」が分かり、相手への適切な接し方が見えてきます。
欲求タイプ診断の結果は、相対的にみて一番当てはまった結果であって、「100%司令型」「100%法則型」というものではありません。
「司令型寄りの法則型」「理想型寄りの注目型」など、他のタイプも併せもっている人がほとんどなので、ある程度「この人ってこのタイプかな?」と推察しながら接し方を探ってみるのがおすすめです。
より詳しく知りたい方は、岡田斗司夫著『人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人』をぜひ手に取ってみてください。(本記事もこちらを参考に書いています)
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4つの欲求タイプとその特徴
それでは、
注目型・司令型・法則型・理想型
これら4つの欲求タイプにはどんな特徴があるのでしょうか?
それぞれ解説していきます。
『注目型』の特徴
人に褒められたり、頼られたり、好かれることに強い喜びを感じるのがこの『注目型』です。
「みんなに楽しんで欲しい」という気持ちが強いため、常にまわりを気にかけていて、ムードーメーカー的存在として場の中心に立つことが多いでしょう。不機嫌な人がいたり、会話が途切れたりすることを非常に気にします。
人に嫌われたり、陰口を言われたり、仲間はずれにされることを最も苦痛に感じるタイプです。
もっと詳しく!注目型ってこんな人
『司令型』の特徴
「相手に勝ちたい、相手を自分に従わせたい」という欲求が強いのが『司令型』です。
学歴・能力などのスペックや、社会的地位・序列をもっとも気にします。判断基準はつねに合理的かつ理性的です。
向上心があり努力家なので、有能な人物が多い点もこのタイプの特徴の1つでしょう。
負けたり、誰かにいいようにつかわれることを何よりも嫌います。
もっと詳しく!司令型ってこんな人
『法則型』の特徴
「ものごとの仕組みや法則を理解したい」という欲求が強いのが『法則型』です。
「成功」「失敗」などといった結果よりも「理由や原因」が関心事で、分からないと納得しないし落ち着きません。逆を言えば、失敗したとしても、その原因さえ分かればOKです。
他人からの評価や感情論には関心がうすいので、余計なことまで口に出してしまうことがあります。
行きつけの店があったり、決まった日課があるなど、行動パターンが決まっている人が多いのも特徴の1つです。
もっと詳しく!法則型ってこんな人
『理想型』の特徴
自分が思い描くとおり物事を進めること、できるようになることに喜びを感じるのが『理想型』です。
このタイプは、結果よりも「プロセスや手段」、他人の目からみた評価や成功よりも「自分の中にある理想像」に近づくことに価値があります。そのため、理想と現実のギャップに苛立ったり、思い悩むことが多いでしょう。
こだわりが強く頑固な性格なため、世間から浮いてしまうこともあります。しかし、心の中では自分の理想や価値観に共感してくれる人をいつも探している、それがこのタイプです。
もっと詳しく!理想型ってこんな人
『欲求タイプ診断』の活用方法
つぎに、このメソッドを実際の生活で活かすにはどうしたらいいのか?
ここでは例として、欲求タイプ別の効果的な「謝り方」「褒め方」と、グラフから読み取れるタイプ同士の相性を解説します。
相手のタイプを推察し、効果的なコミュニケーション方法を探っていきましょう。
例①謝り方
「謝ってもなかなか許してくれない」
「謝ったらさらにイライラさせてしまった」
といった経験ありませんか?
もしかするとそれは、相手の欲求タイプを無視した謝り方をしてしまったせいかもしれません。
相手に謝罪する場合、相手の欲求タイプを意識してみましょう。
もちろん気持ちも大切ですが、欲求タイプに合わせて謝る方が許してもらいやすくなりますよ。
というわけで、欲求タイプ別に謝る際のポイントを簡潔にまとめました。
注目型 | 泣いて謝る |
司令型 | 手土産をもって謝る |
法則型 | ミスが起きた原因と対策を伝える |
理想型 | 相手への理解不足を謝る |
- 注目型には、気持ちをこめて謝ればOK。謝られ続けると逆に罪の意識が芽生えはじめてしまうお人好しな平和主義者だからです。
- 司令型は、損得を気にするので、過ちに対する対価(物や成果)を持っていくと効果的です。
- 法則型には、感情論は通じません。報告・連絡・相談的な謝り方をすると納得してくれます。(許すわけではない)
- 理想型は、自分の理想がすべてです。その理想を理解してくれる人に対しては許容量が大きくなります。
例②褒め方
「相手を褒める」ことは大概にして好印象につながりますが、タイプごとの「褒められて嬉しいポイント」をおさえて相手を褒めるとさらに効果は抜群です。
職場の上司や、気になるあの人と仲良くなりたい際にはぜひ活用してみてください。
注目型 | (何でもいいから)とにかく褒める |
司令型 | 学歴や能力などのスペックを褒める |
法則型 | 仕事の内容・進め方などを具体的に 褒める |
理想型 | こだわりや考えに共感しながら褒める |
- 注目型は、褒められることが欲求の中心にあるので、何を褒めて喜びます。ただし、具体的に褒めすぎると「じゃあここはダメなの?」となりやすいので注意しましょう。
- 司令型は、勝ち負けにこだわるので、比較しやすいスペック面を褒めるといいです。
- 法則型は、どこが・どのように素晴らしいのか出来るだけ具体的に伝えましょう。
- 理想型は、常に自分の理解者を探していますから、共感することがポイントです。
相性①優位と劣位の関係
グラフの右回り(青矢印)方向にあるタイプが優位(あこがれ・尊敬)、左回り(赤矢印)方向にあるタイプが劣位(軽視)になります。
劣位のタイプに対してはイライラしたり、過小評価してしまう傾向があるため、コミュニケーションにも問題が発生しやすいです。
より相手の特性を配慮して関わることが必要となってきます。
相性②対極位置との関係
「注目型と法則型」「司令型と理想型」のようなグラフ内で対極関係にあるタイプとは、それぞれ欲求が重ならないため、長期的にみると良好な関係をきづける可能性が高いです。
しかし、この対極にいるタイプは「最も何を考えているか分からない相手」でもあります。
そのため、コミュニケーションをとる際は、解説者としてその中間に位置するタイプを交えるといいでしょう。
HSPも欲求タイプを利用すれば人間関係がスムーズになる|まとめ
これまで、「価値観が合わない」「相手の行動が理解不能」と思った時、「この人とは分かり合えない」で終わっていたかもしれません。
しかし、この欲求タイプを利用することによって、「分かり合えない相手への接し方」を工夫することができます。
また、相手がなぜそういう発言や行動をするのか、その理由も分かるので、理解できないイライラやストレスも「タイプが違うのだから仕方のないこと」として自分を納得させやすくなるはずです。
こんな風に人との違いを理解して接すれば、自分も相手も気持ちのいいコミュニケーションがとれるのではないでしょうか。
仕事や恋愛、子育てなど、活用できる場面はたくさんあるので、人間関係を楽にする手段の1つとしてぜひ試してみてくださいね。
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