できることなら毎日9時間以上寝たい・・・
これってHSPと関係ある?
こんな疑問に答えます。
たしかに、HSPは睡眠時間が長い、ロングスリーパーが多い傾向にあると言われています。
でも、その理由やメリットを知らないと「こんなに寝てしまうのは異常?」「もしかして病気?」と不安に感じてしまうかもしれませんね。
本記事では、
- 過眠症とロングスリーパーの違い
- HSPがよく寝る理由
- 睡眠のメリット
- HSPが良質な睡眠をとる方法
について解説しています。
この記事を読むことで、HSPと睡眠の関係を理解し、ポジティブな気持ちでぐっすり眠れる方法が分かります!
ぜひ最後まで読んでいってください。
HSPはよく寝る?
HSPには、長時間睡眠者、いわゆる「ロングスリーパー」が多いと言われています。
この「ロングスリーパー」に明確な定義はありませんが、一般的には、1日に9時間以上の睡眠を必要とする人をさします。通常の成人の平均睡眠時間7〜8時間と比べるとたしかに少し多いですね。
もちろん、HSPだからと言って、みんながロングスリーパーだとは限りません。
一般的な睡眠時間で足りる人や、逆に6時間未満の睡眠でも十分な「ショートスリーパー」の人も存在します。
あくまでも、傾向として「ロングスリーパー」が多いというだけです。
「過眠症」と「ロングスリーパー」の違い
「ロングスリーパー」と聞くと、「過眠症」という言葉も同時に思い浮かべるかもしれません。
しかし、この「過眠症」と「ロングスリーパー」は言葉の意味合いこそ似ていますが、まったく異なるものです。
最も大きな違いとして、「過眠症」は睡眠障害のひとつですが、「ロングスリーパー」は睡眠障害ではありません。
具体的な症状の違いでいうと、
「過眠症」は夜間に十分な睡眠をとっているにも関わらず、日中に耐えられないほどの強い眠気を感じます。
一方の「ロングスリーパー」は、必要な睡眠時間が長いだけで、睡眠が十分にとれていれば日中の生活は支障なく過ごせます。
HSPがよく寝る2つの理由
それでは、何故HSPにはよく眠る人(=ロングスリーパー)が多いのでしょう?
考えられる理由は2つあります。
まず1つ目は、HSPの刺激に対して敏感で疲れが溜まりやすい気質です。
職場や学校、外出先などで感じる、さまざまな音や光、匂いや人の感情。
これらの刺激を敏感に感じ取るHSPは、非HSPに比べ疲れやストレスを溜めこみやすいと言えます。
2つ目に、内向的なHSPはストレスを発散することも苦手ということも関係しているでしょう。
HSPは、悩みごとや嫌なことがあった場合に、人に相談したりして吐き出すのではなく、自分自身で処理しようと考え、溜め込んでしまう傾向があります。
- 疲れやストレスが溜まりやすい
- 疲れやストレスを日中に吐き出すことが苦手
この2つの要因から、HSPは、身体と心を回復するために睡眠時間が長くなる傾向があると考えられます。
HSPが睡眠から得られるメリット
寝ている時間が多いと、人より活動時間が短くてなんだか損している気持ちになる・・・
たしかに、「よく寝る=怠け者、だらしない」なんてイメージもあったりして、なんとなく睡眠時間が長いことってマイナス要素な気がしますよね。
しかし、睡眠は損することばかりではありません。
寝ることによって得られるメリットを紹介しましょう。
睡眠のメリット①ストレスや不安の緩和
睡眠は、疲れた脳や神経系をリフレッシュし、回復させるための重要な時間です。
先ほど解説した通り、外的刺激に敏感で、日々の生活でストレスや不安を感じやすいHSPにとっては、身体や脳をリラックスさせ、ストレスを軽減するために欠かすことはできません。
睡眠のメリット②記憶力の向上
睡眠は、人間の記憶力アップに大きな影響を与えています。
十分な睡眠をとることで、情報をより効果的に脳に定着させることができ、記憶力の向上につながるのです。
睡眠のメリット③情緒の安定
十分な睡眠をとることで、感情が整理されます。
HSPは、その敏感さゆえ、感情の起伏が激しい傾向にあり、ふとしたことでひどく落ち込んでしまったり、涙がとまらなくなってしまうことも。。
睡眠は、そういったHSPの不安定な情緒を穏やかに保つためにも欠かせません。
睡眠のメリット④免疫力アップ
睡眠不足は、免疫力の低下や心身の疲労など、さまざまな健康上の問題を引き起こす原因の1つです。
寝ている間、わたしたちの身体の中では、細胞の修復や再生がおこなわれています。
つまり、十分な睡眠をとることで、免疫力が強化され、心身の健康が維持されるのです。
HSPがより良い睡眠をとる方法
HSPにとって、十分な睡眠をとることは、身体的・精神的な健康を保つために非常に重要な要素だということが分かりました。
とはいえ、「なかなか寝付けない」「夜中になんども目を覚ましてしまう」「寝ても疲れがとれない」など、睡眠に関して悩みを抱えるHSPさんも少ないと思います。
質の良い睡眠をとるにはどうしたらいいのでしょうか?
睡眠トラブルの原因はひとそれぞれ。
そのため解決策も1つではありません。
ここでは、私も実践してみて効果を感じた方法を5つ紹介します。
方法①適度な運動
運動には、
- ストレスホルモンを減らす
- 体温を上昇させ、血行を良くする
といった効果があり、良質な睡眠をとるための有効な手段の1つです。
中でも、ウォーキングやランニングなどの有酸素運動が最も効果的だと言われています。
また、運動をするタイミングも重要です。
夜遅くに運動すると、寝る時間になっても興奮状態からぬけられず、寝つきが悪くなることがあります。そのため、寝る3〜4時間前は、軽い運動にとどめるようにしましょう。
方法②寝る前のパソコンやスマホの使用を避ける
就寝前のTVやパソコン、スマートフォンなどといった電子機器の使用は、睡眠の質を下げる原因の1つです。
電子機器の画面から出ているブルーライトには、体内時計を狂わせ、脳を覚醒させる作用があります。
そのため、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりといった睡眠トラブルがおこりやすくなるでしょう。
また、SNSや動画サイトなどのコンテンツは、脳を興奮させるように作られています。(見始めるとなかなか止められなくなってしまうのはそのためですね。)
言うまでもなく、睡眠に悪い影響を与えることが考えられるでしょう。
最低でも寝る1〜2時間前には使用をやめ、リラックスする時間をもつようにしてみてください。
どうしても使用しなければならない場合は、ブルーライトカットメガネやフィルムの使用をおすすめします。
方法③湯船につかる
湯船につかることも、睡眠の質を上げるのに効果的です。
なぜなら、人間の身体は、体温が「下がる」ことで寝つきがよくなりやすいから。
そのためには、いちど身体を芯から温めてあげることが必要です。
38度〜40度ほどのぬるめのお湯に、10分〜15分程度ゆっくりと入浴しましょう。
寝る2〜3時間前に入れば、ちょうど布団に入るころに心地よい眠気を感じられるはずです。
さらに入浴には、心を落ち着かせる効果や、身体の緊張をほぐす効果もあります。
たくさんの刺激に触れて敏感になった神経をリラックスさせ、就寝前のコンディションをベストに整えてくれるでしょう。
アロマやバスソルトなどを使うと、さらに高いリラックス効果が得られるのでおすすめです。
▼おすすめ!「眠りのハーブ」と呼ばれるホップとバレリアンの香りのバスソルト
方法④寝具にこだわる
枕やマットレス、シーツなどの寝具は、良質な睡眠をとるためにとても重要です。
寝具が自分に合っていない場合、睡眠の質が落ちることはもちろん、身体の痛みなどのトラブルを引き起こす原因にもなります。
- 朝起きたとき疲労感がある
- 慢性的に身体の痛みがある
これらに当てはまる場合、今使っている寝具が身体に合っていない可能性があります。
枕やマットレスを買いかえてみると改善されるかもしれません。
私も背中の痛みに悩まされていたときに、思いきってマットレスを買いかえてみたのですが、これが大正解でした。
寝起きの身体の軽さがあきらかに違います!使い続けるうちに背中の痛みもなくなって、寝具の重要性を身をもって体感しました。
快眠タイムズさんのマットレスは、良質なのにお手頃価格でコスパがかなり良いのでおすすめです。
寝具にお悩みの方はぜひチェックしてみてください。(枕や掛け布団の取り扱いもあります)
方法⑤心配事を書き出す
1日の終わり。
なんだか心がもやもやして落ち着かない。
そんな時は、そのもやもやの原因や、頭の中にうずまく感情を紙に書き出してみましょう。
不安や心配事を頭に抱えた状態で眠ることは、脳にとって大きなストレス。睡眠の質の低下につながります。
書き出して文字にすることで、心配事をを整理したり、自分の感情を客観視できます。
そうすると、ストレスが減り、心を落ち着かせることができるため、より深い眠りを得やすくなるのです。
翌日に向けてスッキリした気持ちでスタートを切ることができるため、生産性や集中力のアップも期待できますよ。
私は寝る前にこれと似たようなノート術を行なっています。
【HSS型HSP向け】毎晩たった10分で自己肯定感を高める方法の記事で詳しいやり方を説明しているので、気になる方はチェックしてみてください。
HSPの心身の健康には良質な睡眠がマスト|まとめ
睡眠にはたくさんのメリットがあります。
とくに、疲れやストレスをため込みやすく、吐き出すことが苦手なHSPにとって、十分な睡眠がとれないだけで、体も心のバランスも崩してしまうかもしれません。
そうならないためにも、今回紹介した方法をできるものから取り入れて、時間だけでなく質にもこだわって睡眠をとってみることをおすすめします。
それでも睡眠に関する不調が1ヶ月以上続く場合や、日常生活に著しく支障をきたしている場合は、睡眠障害の可能性もあるので一度医療機関を受診してみましょう。
このブログでは、他にもHSPさん向けの記事をご用意しています。
悩みを抱える方のヒントになればと思い書いた記事ばかりですので参考にしてもらえると嬉しいです。