人間関係をリセットするってやっぱり悪いこと?
治した方がいいのかな?
こんな悩みに答えます。
結論、悪いことではありません。
むしろ、適切な人間関係のリセットはあなたの人生をより充実したものにしてくれます。
ただし、衝動的にリセットしてしまうと、後々後悔することもあるので注意しましょう。
この記事では、
- なぜ人間関係をリセットしたくなるのか
- 「人間関係リセット」が悪いことではない理由
- 後悔しないために気をつけるポイント
について解説しています。
ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
- 新しい経験やスリルを求める
- 飽きっぽく、物事を続けることは苦手
- 好奇心旺盛で行動力がある
- 刺激に敏感で疲れやすい
- 行動は大胆だが、些細なミスを気にする
※HSS型HSPについてさらに詳しく知りたい方は、【保存版】HSS型HSPとは?特徴・悩み・対処法まで解説の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
HSS型HSPはなぜ人間関係をリセットしてしまうのか?
- SNSのアカウントを突然削除する
- LINEや電話帳を削除・ブロックする
- 人間関係を理由に転職を繰り返す
- 知り合いのいない場所へ引っ越したくなる
- 知人・友人と音信不通になる
HSS型HSPさんの中には、こういった経験のある方が多いのではないでしょうか?
今までの人間関係を急に手放したくなる・・・
新しい土地や職場で生活をやり直したい・・・
そんな気持ちや行動を経験したことがあるならば、「人間関係リセット症候群」かもしれません。
「人間関係リセット症候群」とは?
「人間関係リセット症候群」とは、今おかれている人間関係から突然抜け出したくなり、実際にリセットしてしまうことです。
あくまでも、そういったことを引き起こす心理状態をあらわした造語で、精神疾患や正式な医学用語ではありません。
実は近年、このような「人間関係をリセットしたい願望」を持つ人が増えているんです。
主な原因は、TwitterやInstagramなどのSNSアプリや、LINEを代表とする無料通話アプリの普及にともない、たくさんの人と簡単につながれるようになったことだと言われています。
「SNS疲れ」なんて言葉もよく聞くようになりましたよね。
「人間関係リセット症候群」になりやすい人の特徴は以下の通りです。
- 人の顔色やその場の空気を気にする
- 表面上はだれとでも仲良くできる
- 自分よりも相手を優先して考える
- 完璧主義である
- 1人行動が苦にならない
- 本当の自分を出すことが苦手
- 面倒くさがり
HSPやHSS型HSPの方は、当てはまる点が多かったのではないでしょうか?
それもそのはず。
HSPの気質は、「人間関係リセット症候群」になりやすい人の特徴にとても似ています。
つまり、
HSPは「人間関係リセット症候群」になりやすいのです。
それでは、「リセットしたくなる」そのきっかけは一体なんなのでしょうか?
リセットしたくなる理由
HSP気質を持つ人は、非HSPの人よりも人間関係で強いストレスを受けやすいです。
周囲に気を遣いすぎたり、自己肯定感が低かったり、人に嫌われることへの過度な恐怖心などが主な原因でしょう。
※詳しくは、こちらの記事で説明しています。
「人と関わりたくない」HSPが知っておくべき5つの対処法
そうすると次第にこんな感情が湧いてきます。
- 気を遣うのに疲れた
- 自分は嫌われている
- 相手はいつか自分から離れてしまうかもしれない
気を遣い続けて本当の自分が出せない息苦しさ。
「嫌われているかも」という不安を感じながら続けるコミュニケーション。
そういった積み重なりによるストレスが限界をむかえ、何もかもが面倒になった結果、「リセット」という手段を選んでしまうのです。
HSS型HSPの場合、刺激を求めるHSSの気質を合わせもつ分、人との関わりが多くなりがち。そのため、人間関係をリセットしたくなる頻度がより高いと言えるでしょう。
人間関係のリセットは悪いことばかりではない
「人間関係リセット」って、あまり良いイメージはないですよね。
それを繰り返してしまう自分に自己嫌悪を抱く人も多いと思います。
しかし、この人間関係をリセットすることで得られるメリットもあることをご存知ですか?
「人間関係リセット」するメリット
- 自分の自由な時間が増える
- 精神的にゆとりができる
- 新しい交友関係を広げられる
- 自分が大切にしたい人に時間を使える
- 自分に合った環境を選べるため生きやすくなる
自由な生き方が向いているHSS型HSPにとってはいいことだらけ!
人間関係を築ける数には限界がある
また、こんな研究結果もあります。
1990年代、イギリスの人類学者ロビン・ダンバーが、「人間がスムーズに安定した関係を維持できる人数」を提唱しました。
「ダンバー数」と呼ばれるその数は、およそ150人。
この「150人」は、
「名前と顔がしっかり一致できるレベル」の限界値とされていて、
- 知り合いレベルは50人
- 仲の良い友人は15人
- 家族や親友レベルは5人
という風に、深い関係になるにつれて人数は少なくなります。
※ストックホルム大学の動物生態学専門家などによる論文では、「2~520人」とかなり幅のある数となっているので、個人差が大きい数のようです。
(メンタリストDaiGoさん著の『人間関係をリセットして自由になる心理学 』では、「必要なのは、30人とのつながり」と書かれていました。)
いずれにせよ、
・人が維持できる人間関係には限界がある
・それ超えてしまうと何かしらの支障が出てしまう
ということが、ここから分かりますね。
ダンバー数についてもっと知りたい人は、
こちらの本がおすすめ↓
人間関係をリセットしても後悔しないためには・・・
「人間関係リセット」にメリットがたくさんあるのは確かですが、もちろんデメリットもあります。
「人間関係リセット」のデメリット
- 孤独を感じやすい
- 人との信頼を築きにくくなる
人とつながりやすい世の中だからといって、リセットばかりしていては人づき合いは続きません。
ふと我に返ったときに、「相談できる相手がいない」「気軽に連絡をとれる相手がいない」という孤独を感じやすくなるでしょう。
また、人との信頼関係を築くにはある程度の時間が必要ですが、リセットが癖になるとそれが難しくなるといったデメリットもあります。
衝動的なリセットは、「切るべきではない繋がりさえ切ってしまう」といった人生における大きな損失を招く危険性があります。
そんな後悔の残るリセットをしないためのコツがあるのでご紹介しましょう!
- 人に過度な期待をしない
- 人間関係に疲れたら、しばらく相手と距離をおく
- リセットする前にメリット・デメリットを考える
要するに、「自分軸を意識した人づき合いをして、疲れたらしっかり休み、リセットする前に一度冷静になりましょう」ということです。
とくに、人づき合いにおいて「自分軸=自分はどうしたいか」を意識してみてください。
リセットしやすい人は、この反対の「他人軸=周りの気持ちや評価」を優先している場合が多いです。
「自分軸・他人軸」については、
「課題の分離」というアドラー心理学の考え方がとても参考になりますよ。
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まとめ|適切に人間関係をリセットすることで生きやすくなる
SNSや無料通話アプリなどの広まりで、端末1つあれば簡単に世界中の人と関わり合える、そんな世の中になりました。
自分の許容範囲を超るほどの数とあっという間につながれてしまう今、「人間関係のリセット」を求めるのは自然なことかもしれません。
「人間関係リセット」のメリット
- 自分の自由な時間が増える
- 精神的にゆとりができる
- 自分が大切にしたい人に時間を使える
- 新しい交友関係を広げられる
- 自分に合った環境を選べるため生きやすくなる
今回ご紹介したように、衝動的なリセットをしないようにさえ気をつけていれば、人間関係をリセットすることで得られることはたくさんあります。
あなたに合った人間関係を築き、快適で充実した人生を送りましょう!
このブログでは、他にもHSS型HSPさん向けの記事をご用意しています。
悩みを抱える方のヒントになればと思い書いた記事ばかりですので参考にしてもらえると嬉しいです。